「Script!3D」を使って回転体のテストを少し書いておきます。
最初に断面を考えます。
まずは簡単に線1本から。
// 回転体テスト01
#VAR
 l = 100   ;*線の長さ
 r = 30   ;*軸から離す距離
 i
 w1
#DRAW
 // 断面を描く
 LINE2D i, 0,r, l,r
#EXIT
 // 回転体
 ALLSEL i,1,999,999,999
 CAL w1 = 2.0*PI
 S_ROT1 0,-1,-1,SetArcSep, 0,0,0, 100,0,0, w1
実行します。
20090405c

9行目の「#EXIT」をコメントにするか(→「// #EXIT」)又は消してから実行します。
20090405d

という訳で、表面が内側になってしまいました。これを避けるには、線の作図を行う際の始点・終点を逆にするか、回転角度を「360°」ではなく「-360°」にすることで可能になります。
ですが、各線の始点・終点を気にしながら断面図を描くのもイマイチ疲れますし、-360°回転するというのもイマイチですし線が複数になった場合は対応できません。また、円弧・楕円弧を使うと開始角→終了角固定なので双方とも使えない場合があります。
ここで線のトレースを行って線を作図&選択させる「RLSEL1」を使って図形選択させます。トレースを開始させる座標が重要になってきます。
連続線追加選択1
RLSEL1 i,l,c,d, x,y,z,a,f1,f2,f3,f4
i : (out) 結果の選択図形要素数(0:無 1〜)
l : (in) 作図先レイヤ番号(-1:現在レイヤ;0〜255)
c : (in) 作図先図形色番号(-1:現在色番号;1〜255)
d : (in) 連続線の方向 0:順方向 1:逆方向
x : (in) 選択開始 絶対座標 開始X座標[mm]
y : (in) 選択開始 絶対座標 開始Y座標[mm]
z : (in) 選択開始 絶対座標 開始Z座標[mm]
a : (in) 座標判定用 距離許容差[mm]
下記は選択条件
f1 : (in) +1:通常要素のみ +2:削除要素のみ 999:全て( 3でも可)
f2 : (in) +1:Line +2:三角面 +4:四角面  999:全て(15でも可)
f3 : (in) レイヤ番号(0〜255)        999:全て
f4 : (in) 図形色番号(1〜255)        999:全て
現在の作図データ要素内において、指定した選択開始座標から連続線を構成する図形要素(のエッジ)を抽出し、Line要素として作図し、作図した要素群を現在の選択図形とします。選択開始点からの閉図形が見つかるまで検索します。そのため検索時間は掛かると思われます。閉図形が複数存在する場合には最初のものが優先されます。閉図形が検索出来ない場合は、最終検索状態の開図形が選択されるものとします。指定座標は要素端点座標(又はその距離許容差内)を指定して下さい。
※3次元座標でのトレースですので線分同士の交点計算はほぼ不能な為、自己交差チェックは行われません。※通常は二重に線を作図する事になると思われますので別レイヤにしたり、処理後に削除する等の作業を忘れないよう御注意下さい。
上記を書き換えた例です。トレース開始点は線の終点を指定して「順方向」としていますが、線の始点を指定して「逆方向」にすることも出来ます。
面を作ったあとは、断面図を描くのに使った線を不要なので全部消すようにしておきます。線が残ったままだとデータ容量が無駄に大きくなってしまいます。
// 回転体テスト02
#VAR
 l = 100   ;*線の長さ
 r = 30   ;*軸から離す距離
 i
 w1
 w2
 w3
#DRAW
 // 断面を描く
 LINE2D i, 0,r, l,r
//#EXIT
 // 回転体
 CAL w1 = l
 CAL w2 = r
 CAL w3 = 0
 RLSEL1 i,-1,-1,0, w1,w2,w3,0.000001, 1,1,999,999
 CAL w1 = 2.0*PI
 S_ROT1 0,-1,-1,SetArcSep, 0,0,0, 100,0,0, w1
 // 線を消します
 ALLSEL i,1,1,999,999
 S_DELE
実行します。
20090405e

スケッチアップに送ります。
20090405f

スケッチアップで見えているエッジの線は、ソフトニング/スムージングや非表示で見えなくする事が出来ます。
20090405g

今回は12分割にしていますので、標準24分割のスケッチアップよりも粗く見えますが、綺麗に見せたい場合は分割数を多く、データを軽くしたい場合は分割数を少なくすると良いと思います。